iPhone 6/6 PlusのVoLTEですが、なかなか日本国内でのサービスが始まらないことに苛立ちと失望を感じていたのですが、ついに有力な情報が入ってきました。
ケータイジャーナリストである石川温氏が自身の発行するメルマガで報じています。メーカーやキャリアに太いパイプを持つ同氏からの情報ということで、これまでの推測や憶測から一気に具体的な情報になりました。情報によると近日中という話なので、おそらくはiOS8.3が国内のVoLTEに対応している可能性が考えられます。具体的には今週から来週にかけてあたりが怪しそうです。
当初発表されたVoLTE対応キャリア |
iOS8.3ではベータ版でVoLTEの設定項目が出現しているとの情報もあり、僕も少し期待していました。しかし一般リリースと同時にキャリアアップデートでその項目を閉じてしまう処理も可能なため、過度な期待は禁物と感じていました。これまでもiOSのアップデートごとに期待しては裏切られるの繰り返しでしたから。
で、VoLTE開始の影響は様々な方面に出てくると思われます。興味深いのは各社が対応に際してどのような対応に迫られるかです。ドコモはほぼ問題なく使えるでしょう。これまでも大量のVoLTE対応機種を販売しており、iPhoneの追加で一気に対応機種が増えることになります。これで高音質通話を利用する機会も増えそうです。
auのVoLTE関連サービス |
auは一部でSIM交換が必要という情報もあります。希望者はショップにSIM交換を申し込むことになるのでしょうか。少し非現実的なような気もします。またauのVoLTE対応機種は3G非対応となっています。VoLTE対応後に一律にiPhoneも3G非対応になるのでしょうか。これも少し考え難い気もします。なにかiPhoneは特別な処理をするのかもしれません。田中社長も「iPhoneは別」と言っており、iPhoneとAndroid機種では別の対応をする可能性を示唆しています。
ソフトバンクも外見上はVoLTEへの移行に問題はなさそうです。しかし、TwitterなどのでVoLTEがあまり安定しないとの情報が散見されます。まだ対応機種がAQUOS CRYSTAL Xの1機種のみで、あまりソフトバンクのVoLTEの全容が判明していないのも事実です。iPhoneがVoLTEに対応することで一気に利用者が増えることになりますが、その時にどのような挙動を示すのかは興味深いところです。
また3社共通の課題としてキャリアをまたぐVoLTEでの高音質通話の実現があります。現在のVoLTEはキャリア間での高音質通話ができません。この問題を解決しなければ、VoLTEの最大の売りである高音質通話がなかなか使えないという状況が続いてしまいます。ぜひ、3社で協力して解決してもらいたい問題です。