ドコモのiPhone販売はLTE競争促進に繋がったはず

ドコモからiPhoneが販売されるようになって、様々な影響が予想されていました。料金競争に発展するのでは?ドコモから出た人が大量に戻るのでは?といわれましたが、結果的にそれほど大きなインパクトはなかったかもしれません。

しかし影響は確実にありました。最近話題になっているキャッシュバックもキャリア3社で取扱い商品に差がなくなったことで歯止めがかからなくなりました。また3社が同じ端末(型番まで同じ)を扱うことになって、通信品質の競争も激しくなりました。

通信品質の競争は利用者にとってもメリットが大きく、歓迎すべきことです。とくにドコモはiPhone 5s/5c発売当初、Xiの遅さ、エリアの狭さを比較記事に暴露されてしまいました。比較されたことで販売にも影響があったはずです。しかしそこから猛烈な挽回が始まり、半年たった現在、Xiの評価は大きく回復にむかっていると言っていいでしょう。

まだまだXiの弱い場所は残っていますが、2014年から2015年3月までにLTE関連に4,000億円の投資を行い、基地局を5.5万局から10万局近くまで増加させる計画だと報道されています(ドコモ、高速通信LTEに4000億円投資 全国カバー:日経新聞より )。その結果、通信品質は向上し、実人口カバー率はKDDIと同等の99%にまで向上、同時に112.5、150Mbpsの超高速LTEの整備も進んでいくことになります。

このドコモの意欲的なLTE整備にもiPhoneという共通商品でシビアに比較されたことの影響が多少はあるはずです。今後、キャッシュバック自粛で2000億円程度の費用が削減できると試算されていますが、そのお金で多くの利用者がメリットを享受できる健全な競争をしてもらいたいところです。

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