Apple「27日はちょっと忙しい」 Twitter「27日に買収提案を締め切ります」

Appleは10月27日に予定していた決算発表を10月25日に前倒ししています。Apple関係の情報サイトはMacBook Proの発表が27日に設定されたため、決算発表が前倒しになったと予測しています。しかし自社の予定のために、自分で決めた予定を変更することに違和感がないわけではありません。そこで気になったのがTwitter社の買収提案締め切りが10月27日に設定されているというニュースです。

GoogleもTwitter買収に興味

Twitterの株価は買収報道以降、急騰しています

Twitterはユーザー数は多いものの収益性はなかなかよくなりませんでした。しかし成長期待から多くの投資家から資金を集めてきましたが、どうやらそれが限界に達したようです。他社に買収されることで、自分たちだけではできない収益化で復活を目指すようです。

そのTwitterの買収にはGoogleを傘下に持つAlphabetも興味を示しいたようです。Googleが持つ広告プラットフォームやAI技術がTwitterをより収益性の高いプラットフォームへと進化させていく可能性が指摘されていましたが、どうやらGoogleは買収競争から離脱するようです。Google以外にも買収に興味を持っている企業は複数あるようですが、その中にAppleの名前はあるのでしょうか。

AppleとSNS

Twitterの買収交渉のテーブルにAppleがついているかどうかは不明です。しかしAppleは過去にSNS(Ping)を立ち上げたものの、うまく行かずに撤退した経験を持っています。この失敗を経て、Appleは他社が運営するSNSをiOSと連携させる道を選択することとなりました。しかしSNS運営に興味を失ったとは断言できません。

iPhoneのカメラ機能、iMessageやFacetimeなどのコミュニケーション機能、Apple MusicやNewsアプリなど各種コンテンツの共有機能などAppleの製品・サービスはSNSと密接に関連しています。そのSNSの代表格が売りに出されたとすれば、Appleも食指を伸ばしても不思議ではありません

27日「scheduling conflict」

Appleは27日の決算発表を25日に前倒しする理由を「scheduling conflict(予定が重複しているため)」としており、詳細を発表しないところもいかにもな雰囲気が出ています。27日にAppleの関係部門の役員がTwitter買収で、ギリギリの条件を提案するために断続的に会議をするなら、確かに「scheduling conflict」ではあります。

Twitterの設定した締め切りとAppleのスケジュール変更は偶然一致しただけの可能性は高いですが、Appleによる大胆な企業買収にも期待したいと思います。