12月13日の夜から注文受付が始まったAirPodsは既に品薄となっており、今Apple Online Storeで注文しても配送されるのは来年という状態です。ここで注文を迷っている人のために、AirPodsの魅力と、多くの人が抱いている疑問点をまとめておきます。
バッテリー持続時間は十分
AirPodsは完全セパレートタイプのワイヤレスイヤホンですが、このタイプのイヤホンの最大の欠点であるバッテリー持続時間の問題をクリアしていることが特筆すべき点です。本体をフル充電しておけば5時間の連続利用が可能です。通勤や通学で音楽を聴く程度なら1日充電なしで問題ありません。
5時間あれば映画も2本くらいは連続で観られるでしょう。そのため本体のバッテリーは十分な容量と言えそうです。これに加えて、ケースに充電機能が搭載されており、使っていないときはケースに入れるだけで本体に充電されます。使っていないときはケースに入れる習慣をつけておけば、AirPodsのバッテリー残量を気にすることはないはずです。
ケースは24時間分の充電容量があるため、1日3時間程度の利用なら週に一度の充電で十分です。AirPodsの利用でバッテリー残量を気にするケースはかなり少ないと考えられます。
ペアリングは簡単
Bluetoothイヤホンで面倒なのが再生機器とのペアリングです。複数の機器とペアリングできないイヤホンもあり、できる場合でもなかなか切り替えはスムーズにはいきません。その問題をAirPodsは完全に解決しています。同一のiCloud IDでサインインしているiPhone、iPad、Apple Watch、Macではワンタップで接続先を変更できます。
またiPhoneはケースの蓋を開けた段階でペアリングされる仕組みになっていて、AirPodsを装着して再生ボタンを押すだけで音楽を楽しむことができます。これこそAppleがワイヤレスイヤホンを製造、販売する最大のメリットでしょう。普段、iPhoneで音楽を聴き、他にも状況に応じてiPodやApple Watchでも音楽を聴くという人にはぴったりのワイヤレスイヤホンです。
通話の音声はクリア
AirPodsにはAppleが独自に開発したW1チップが搭載されています。そのチップは周囲のノイズを打ち消し、通話時の声だけをクリアに拾う機能を搭載しています。実際に使ってみないとわからない部分もありますが、非常にクリアな音声で電話による通話ができると言われています。
iPhoneで音楽を聴いている時に電話がかかってくることも多くあります。他社製のイヤホンだと電話に出ることはできるものの、接続が不安定だったり、なぜか音声が通じなかったり、なかなか面倒なことも多くあります。そんな不安がないのがAirPodsであり、AppleにしかできないiPhoneとの親密な連携もその魅力の一つです。
落ちるんじゃないか?
完全ワイヤレスイヤホンに対する最も大きな懸念は「落ちる」です。AirPods向けに落下防止のストラップも販売されているようですが、実際に装着した人のレポートを読む限り、落ちることはなさそうです。耳の形に依存する部分もあるとは思いますが、イヤホンが耳から外れる最大の要因はケーブルが引っ張られることであり、そのケーブルのないAirPodsは構造的に落ちにくいようです。
Alright, the Apple wireless Air Pods are in! Let's see how they do with some jumping and shaking. #AppleEvent pic.twitter.com/FZaReT24f4
— Natalie DiBlasio (@ndiblasio) 2016年9月7日
上の動画は9月のスペシャルイベント後のハンズオン会場で撮影されたものです。これだけ動いても落ちないなら、落ちる心配はかなり小さいと思われます。あと、紛失しやすそうという心配も多く聞きますが、充電を兼ねて常にケースに入れて持ち運ぶ習慣をつけておけば、紛失することもなさそうです。
音質、装着感などは実際に使ってみないとわからない部分ですが、主に上にあげたような点ではAirPodsはかなり期待していい商品だと考えます。