そういえば、去年、docomoがiPhone販売に参入して3社のLTEがしきりに比較されていました。その中で予想外だったのがdocomoのLTEの評判があまり良くなかったことです。大都市では混雑、地方ではエリアが狭いと言われ、評判は決して良くなかったです。
しかしそうした評判も徐々に改善に向かっているようです。既にiPhoneでも使える周波数で150Mbps対応のLTEサービスも開始されていて、高速化は着実に進展しています。また当初のような「詰まる」「遅い」という話はそれほど効かなくなりました。もちろんまだ問題はあるかもしれませんが、繋がらないという話はiPhone 5s/5c発売当初よりはかなり減っている印象です。またエリアも着実に拡大しています。
そこで過去に保存しておいたLTEエリアと現在のLTEエリアを比べてみます。
例として北海道をあげましたが、上のマップが去年の9月、iPhone 5s/5c発売直後のエリアマップ、下のマップが今年の7月末時点(iPhone 5s/5c向け)のマップです。札幌周辺のエリアが広くなっているだけでなく、道央、道東でもまだら模様だったエリアが面でカバーされるようになっています。また旭川空港付近には100Mbpsエリアも出てきています。ここまでエリア拡大すれば、ドコモのLTEは1年で全く別物になったと言ってもいいかもしれません。
ドコモはiPhoneで使えるLTE周波数を3つ(Band1, Band3, Band19)保有しています。この豊富な周波数を武器にエリアと通信環境を改善させてきました。次期iPhone発売後も高速化を他社よりも積極的に進めることでLTE競争の中心になりそうな雰囲気です。一方、auとソフトバンクも次期iPhoneにBand41(AXGP, WiMAX2+)が採用されれば、逆にドコモとの競争でも引けを取らない勝負ができるかもしれません。大手キャリアの通信勝負も次期iPhoneの注目点の一つです。