ちょっと地味だったソフトバンクの決算説明会

そもそも企業の決算説明会には派手な演出はいらないのですが、ソフトバンクは華々しく業績の急成長やシェア獲得を謳う場所として利用してきました。しかし今日の説明会は普段のソフトバンクの報告会に比べて地味な雰囲気が漂うものでした。

利益の数字が表面上減少したことへの説明やスプリントの苦戦状態をどう克服するかといった部分に焦点が当てられ、これからの展望についての言及はそれ程ありませんでした。またネットワーク面(900MHzのLTEやVoLTEなどへの取り組み)の具体的な発表もなく、あまり新しいことのなかった報告会との印象でした。

ちなみに気になっていたMNPの増減数について発表はなく、やはりKDDIの田中社長が言ったように各社申し合わせて「非公表」としたようです。これからはMNPを競争の材料しないという意思表明だと考えられ、結果としてMNPでの転入者に対する過剰な優遇はなくなるのでしょう。

質疑応答で記者の興味も多くがスプリント(海外事業)に関するものでした。もうソフトバンクは国内iPhone販売だけの企業じゃなく、事業領域が世界に広がっていることを改めて感じさせられる説明会でした。