Appleはイギリスやインドなど複数の国でApp Storeの価格を改定します。為替相場の変動や税制の変更が改定が改定の要因となっていますが、英国ではEU離脱問題から始まったポンド安の影響でApp Storeで値上げが実施されます。日本でも最近為替相場が少し動いていますが、それでもApp Storeでの値上げ、値下げは当面実施されないと予想します。
為替10%変動が最低条件
App Storeのアプリ価格、アプリ内課金の最低価格は為替レート(各国通貨とドルのレート)によって随時改定が実施されます。しかし日々の変動をそのまま価格に反映するのは開発者に取っても利用者にとっても煩雑で不便です。そのため為替レートの一定水準以上の変動が価格改定の条件となっています。日本のApp Storeでは過去の例を見れば、大体10%以上動いた場合に価格が改定されています。
また激しく為替相場が動いている場合、Appleはその動きが収まってからApp Storeの価格を改定します。そのため2016年中頃、大きく円高が進んだもののすぐに反転して再び円安へと変動した際、App Storeの最低価格は120円で維持されたままでした。あと数週間くらい1ドル105円程度の円高が続けばApp Storeの価格は改定されていたでしょう。
製品価格は発表時のレートで決定
iPhoneやiPad、Macなどの製品は発表時の為替レートで価格が決定されます。ただApp Storeと同様に為替相場が大きく動いた時はiPhoneの価格が変更されることがあります。昨年はiPhone SEが発売から1ヶ月も経たずに値下げされましたが、これも為替相場の影響を考慮したものでした。このようにAppleは値上げだけでなく、値下げも迅速に実施します。
Appleファンにとって円高は製品を安く買えるメリットがあります。企業業績や国全体で見た場合、円高のメリットデメリットは様々ですが、僕は基本的に円高傾向を歓迎します。やっぱりApple製品が安く買えるのは嬉しいです。