Apple新製品発表の概要 予想以上に充実した発表に

Appleは事前に予告していたApple Online Storeのメンテナンス終了後多数の新商品の発表を行いました。発表は当初予想されていたものだけでなく、噂にもなっていなかったものも含まれ、予想以上に充実した発表となっています。以下、その概要です。

iPhone 7 PRODUCT REDモデル

iPhone 7、iPhone 7 Plusに新色が出るという噂は以前からありましたが、ガセネタも含まれていたため今回もあまり期待されていませんでした。しかしふたを開けると一番インパクトのある発表としてiPhone 7iPhone 7 Plusに赤い(PRODUC RED)モデルが追加されました。

RED

AppleはPRODUCT REDモデルの販売を通してエイズ根絶に向けた運動に寄付を行なっています。今回のREDモデルの販売でもその収益の一部がPRODUCT RED活動へと寄付されます。カッコいい赤のiPhoneを買えば、支払った代金の一部でアフリカでエイズに苦しむ人、苦しむ地域を支援することになります。

「iPad」をラインナップに追加 iPad Airを廃止

iPad

AppleはiPadの販売不振への対策を講じる必要があったのでしょう。既存のiPadのラインナップを見直し、iPad Pro、iPad、iPad miniの3ラインへと変更しました。さらに21日に発表された「iPad」は性能は抑え目、重さもAirほど軽くなく、それほど目立った特徴はないものの、価格は安いという位置付けにしました。

spec

これまで9.7インチモデルは比較的値段が高かったのですが、少し性能や機能を抑えたことで一気に購入しやすい水準まで値下げされました。ちなみにiPadで採用されているA9チップのベンチマークスコアはiPad Air2のA8Xよりも低いとされます。性能が良くて価格抑えめ、さらに軽いiPadが欲しいなら、在庫のiPad Air2を狙うしかなさそうです。

iPhone SEのストレージ見直し

16GBでは足りない、そう言われ続けているiPhoneのデータ容量がついに最低32GBになりました。昨年発売になったiPhoen SE 16GBモデルが日本のAppleから販売される最後の16GBだったのですが、それがなくなり32GBモデルが登場しました。また同時に64GBモデルも廃止され128GBモデルが追加され、iPhone SEも大容量化しました。

iPhone SE

ちなみに今回発表されたiPhone SEはそれ以外に変更はなく、日本のApple Payには対応しませんでした。少し残念ですが、次以降の更新に期待です。なおiPhone SEはY!モバイルUQモバイルでも取り扱われるとのことです。

Apple Watchの新バンド

ウーブンナイロンのバンドで長く品切れが続いていたため、新しいバンドが出るとの憶測があったのですが、その憶測が的中しました。新色のウーブンナイロンバンド、スポーツバンドが追加され、またApple WatchのNIKEバンドも単体で販売されるようになっています。

apple watch

なお以前から品切れとなっていたウーブンナイロンバンドは販売終了となっており、もう手に入れることはできなさそうです。汚れたから同じのを買いたいと思っていても買えません。大事に使う必要があります

Swift Playgroundsの日本語対応

iPadでSwiftのプログラミングを学べる学習ソフトとして評価の高いSwift Playgroundsが日本語にも対応します。これまで英語だけでしか使えなかったので、子供が一人で学習を進めることが難しかったのですが、これで小学高校学年くらいの子供なら自分だけで学習できるようになるのではないでしょうか。

swift

Swift Playgroundsの日本語対応は日本のプログラミング学習を大きく前進させるでしょう。また中途半端なカリキュラムで「プログラミング学習」をアピールするような塾は、無料でさらに評価の高いSwift Playgroundsに淘汰されていくと考えられます。なかなか嬉しい日本語対応です。

Clips、デビュー

clips

iPhoneで動画を撮影し、それをすぐに加工し、字幕をつけ、共有する。そんなアプリ「Clips」がまもなく登場すると発表されました。これは全く噂にもなっていませんでした。iMessageのスタンプのCMだと思われていた下の動画のような雰囲気の動画が作れるようです。

SNSでの体験の共有は現代のインターネット文化には欠かせません。写真の共有はInstagramが牽引していますが、Vineが失敗した手軽な動画共有サービスはまだ有力なサービスがなく、空席状態です。そこにAppleが「Clips」で参戦したということでしょう。なかなか面白い試みだと思います。

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