Appleはオンラインストアのメンテナス終了と同時に多数の新製品を発表しました。大方の予想通り、iPadの新モデルも登場しましたが、当初予想されていたiPad Proの新モデルではなく、iPad Airが廃止され、新しい「iPad」が買いやすい値段となって25日から発売されるようです。
A9プロセッサ搭載でProよりは性能抑え目
新しい「iPad」は9.7インチのRetinaディスプレイ搭載で、外観はiPad Air2と同じようです。ディスプレイの解像度も同等ですが搭載するプロセッサはA9に変更されており、iPad Air2のA8Xとどうなのでしょうか、微妙にスペックダウンしているかもしれません。またiPad ProのA9Xに比べても性能は抑え目になっています。
ただし新しい「iPad」は少し重くなっています。Airではなくなったので重くなった、という流れなのかもしれませんが、これは価格を抑えるために軽量化で妥協があったのかもしれません。また細かい点ですが、新しい「iPad」はiPad Air2と同様に別売りのApple SIMに対応しているものの、e-SIMには対応していません。またこれもiPad Air2と同様なのですが、Apple Pencil、Smart Keyboardにも対応していません。
価格はAir2に比べて大幅に安く
新しいiPadの最も大きな特徴は価格かもしれません。性能などで目新しいところはないのですが、Wi-Fiモデルの32GBで37,800円、128GBモデルで48,800円という価格(ともに税別)はiPad Air2に比べて1万6,000円も値下げされています。これでiPadはかなり買いやすくなったと思います。
iPadの販売は不振が続いているのですが、それを製品の機能やサービスで今すぐに挽回できる状態にはありません。そのためAppleはiPadを値下げしてでも普及を進めるのではないかと予想されていました。その予想通りiPadは買いやすい価格となり、これからの普及に期待をつなぐラインナップになったと言えそうです。
今後は性能やデザインで最先端を行くiPad Pro、定番モデルでお手頃価格のiPad、持ち運びやすいiPad miniという商品構成になって行くのでしょう。