3月に開催されると予想されているスペシャルイベントのメインになりそうなのがiPadです。iPad Proがベゼルレス(狭額縁)となり、12.9インチモデルも小型化されて取り扱いが楽になるのではと期待されています。そして、どのスペックモデルかは不明ですが、9.7インチのiPadが299ドル(日本での予想販売価格2万9,800円)へと値下げされるとの期待できる情報も出てきました。(Apple Readies New 2017 iPad Pro, Low-Cost iPad — But Release Date?)
iPad ProとiPad Airの2モデル化に期待
今のiPadはiPad Pro(12.9、9.7インチ)、iPad Air2(9.7インチ)、iPad mini4、mini2(7.9インチ)とラインナプが多少ちらっかっていて整理されていません。これを今回のベゼルレスモデル投入によって少し整理して欲しいと思っています。iPad Proをベゼルレスとして画面サイズは12.9インチと9.7インチとする。そしてiPad Airは現行モデルと同じ外観で画面サイズは9.7インチと7.9インチとする。名称としてのiPad miniは廃止。
こうしてくれると、ユーザーに幅広い選択肢を用意しつつ、すっきりとしたラインナップになります。おそらく値下げされるiPad(9.7インチ)は現在iPad Air2(32GB)でしょう。これが普及モデルとしてiPad ProとiPad Airのラインナップの末席に加えられるのではないでしょうか。
iPadの不振は値下げで解消されるか
普及モデルを用意するのはAppleがこれまでもやってきたことなので、iPad(9.7インチ)を2万9,800円で販売することに不思議はありません。ただこれまでiPad miniが担ってきた普及モデルをiPad Airに変更するのはかなり踏み込んだことになると思います。リビングにあるiPadの画面サイズはやっぱり9.7インチがいいです。それが安く買えるならiPhoneで十分と思っていた人たちにもアピールできるでしょう。
iPadはHomeKit対応製品(家電、照明、センサーなど)のハブになります。多くの家庭のリビングの真ん中にiPadがあればAppleが目指すHomeKit対応製品の普及にも弾みがつくでしょう。またAmazonやGoogleはホームアシスタント端末へと注力しています。AppleがiPadとSiriで両社に対抗するため、iPadの値下げに踏み込むというのも自然な流れです。
iPadの値下げは単に製品が安く買えるというメリットだけでなく、iPadを中心に広がっていくAppleの構想が加速することにも期待できると言っていいと思います。