ホームアシスタント端末は既にアメリカで販売が始まっており、代表的な商品であるAmazon EchoとGoogle Homeは品薄が続いているようです。これら機器を実際に試した記事からは将来性を強く感じると同時に、Appleはどう対抗するのか、日本にはいつ頃上陸するのかなど興味は尽きません。
2017年はホームアシスタント端末の年になる?
ホームアシスタント端末は昨年頃から注目されるようになった機器です。リビンニグに設置して家電の操作、日用品や食料品の注文、デリバリーサービスの発注、タクシーの配車、音楽のON/OFFなどを音声だけでコントロールできることを最大の売りにしています。例えば「子供部屋の照明を消して」といえば、端末と連動した照明機器の電源がOFFにできたり、「1.5リットルのコーラを3本注文」と言えばAmazonでの注文が完了したり、とにかく手軽に日常生活に必要な操作ができるようになるようです。
Amazonは通販分野に一日の長があり、GoogleはAndroidアプリとの連携で完成度の高いホームアシスタト端末を作ることができるでしょう。記事を読む限り、端末の普及と対応サービスは今年一気に進むと予想されます。そしてAppleがこの分野に進出すれば、ホームアシスタント市場はさらに活性化するでしょう。Appleはこの分野にどのような答えを用意しているのでしょうか。
HomeKitはApple TVとiPadに対応
現時点でホームアシスタント端末を発表していないAppleも、リビングに何らかのコントロールセンターが必要なことを理解しています。HomeKit対応製品のリモートコントロールのハブとしてApple TVやiPadが使われています。これら端末の役割はAmazon EchoやGoogle Homeとは異なりますが、Appleがホームアシスタント分野に参入するとすれば、これらのディバイスが重要な役割を果たすようになるでしょう。
現在のiPadやApple TVはSiriに対応しています。そのため端末のマイクを少し高性能にすればホームアシスタント端末として使えるようになるでしょう。Appleがホームアシスタントの分野に進出してくるのか、もし進出するならどういう形で対応するのかは非常に興味があります。もしかしたら今年も6月に開催されるはずのWWDCでその一片が見えてくるかもしれません。
日本でのサービスは?
現時点でAmazon EchoもGoogle Homeも日本語に対応しておらず、また機器は日本の法律的な要求を満たしていません。そのためすぐに日本でホームアシスタント機器が普及することはあまり考えられません。とは言えAppleがその気を見せれば、対応サービスの準備も始まるでしょう。早ければ今年の後半くらいにも日本でもホームアシスタント分野が盛り上がるかもしれません。
それを助けるためにもAppleは参入方針を早めに明らかにしてもらいたいところです。またホームアシスタント機能をより便利にするためにはSiri対応アプリやHomeKit対応製品を増やす必要があります。それが進んだところで、リビング用の端末が出てくるのでしょうか。2017年中に何らかの展開があることを期待します。