ようやく「夜の撮影」がアピールできるようになったiPhone

AppleはiPhone 7で撮影した写真、動画を集めた「One Night – Shot on iPhone 7」を公開しています。世界15都市でiPhoneを使って撮影された夜の風景ですが、このプロモーションは今までのiPhoneではやりたくてもできなかったものでした。

iPhone 6sまで暗いカメラとして他社の比較対象に

iPhoneはスマートフォンの代表格として、常に他社の製品と比べられます。スマホメーカーの発表イベントで名指しでiPhoneの性能と比較することも珍しくありません。特にiPhone 6sまでのiSghitカメラはレンズの明るさで他社のものに劣っており、他社が発表する製品の高性能を強調する格好の比較材料にされてきました。

上の画像はGalaxy S7の発表イベントのものですが、サムスンに限らず他社でもiPhoneと自社スマホのカメラ性能を暗い場所で撮影した写真で比べることはよくありました。Appleとしては黙ってはいられなかったのでしょう。iPhone 7/7 Plusではレンズの明るさを大幅にアップさせ、他社に劣らないレベルにまで向上させました。

F値1.8で暗い場所でもそれなりに

左:iPhone 7 Plus、右:iPhone 6s

iPhone 7/7 Plusからレンズの明るさがF値1.8となり、撮影した写真でも違いが一目瞭然で分かるレベルになりました。上の写真はiPhone 7 PlusiPhone 6s(F値2.2)で比べたものですが、明るさが全然違うことがわかります。

今回の「iPhoneで撮影」のプロモーションもレンズの進化を受けて夜の写真にフォーカスを当てたのでしょう。Appleがこれまで他社と比較されて悔しい思いをしてきた部分を克服し、アピールポイントしてプロモーションにまで使えるようになったのはiPhoneファンとしては感慨深いものがあります。