ClipsはAppleによるAR(拡張現実)の第一歩となるか

Appleのティム・クックCEO昨年来日した時のインタビューでも「AIとARは、重要でコアなテクノロジーだと思う。」と述べるなど、AR(拡張現実)には高い関心を持っているようです。ただ現時点でAppleからAR関連のディバイス、アプリ、プラットフォームは一切発表されていません。そんな状況下で4月上旬、ARに繋がりそうなアプリ「Clips」がAppleからリリースされます。

動画加工、共有アプリがARへと発展するか

4月上旬にリリースされると発表されているClipsはあくまで動画撮影・加工、共有アプリです。現時点ではARと深い関連があるアプリではありません。しかし動画の上に字幕をつけたり、スタンプを貼ったり、現実(の映像)を拡張する機能がついています。これがARへと発展していく可能性は0ではないと思います。

Clips専用の動画共有サイトが用意され、動画に位置情報が付加できるようになれば、観光に訪れた場所で過去に撮影された動画が見られます。眺めのいい場所なのに、行った日は天気が悪い、そんな時にClipsの動画で景色を補えば悔しさも半減するでしょう。字幕の追加も可能なので観光地の案内もClipsの動画で可能になるかもしれません。

それ以外にも道案内タウン情報ショッピングセンターのフロアガイドなどにもClipsの動画が応用できる日が来ることも非現実的ではないでしょう。少し飛躍しすぎかもしれませんが、ClipsがARにつながっていくことには期待したいです。

Clipsは4月上旬リリース予定

AppleはClips4月上旬にApp Storeで配信開始の予定としています。iOSのような配信スケジュールなら4月4日未明11日未明あたりが怪しいですが、アプリであるためいつ配信になってもおかしくはないかもしれません。3月21日に発表されたもののうち、Clipsはあまり注目されていません期待している人はファンの15%程度)が、将来性については注目に値すると考えます。

9to5 Macより

なおClipsiOS 10.3以上に対応するため、Clipsをインストールする前にiOSを最新版に更新する必要があります。すぐにClipsを楽しみたい人で、まだiOS 10.3に更新していない人は早めに更新しておいた方がいいかもしれません。