Apple「Newsアプリ」閲覧者の性別・年齢層をアクセス統計に追加

Appleがアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国で提供している「News」アプリはゆっくりですが進化しています。今週になって記事の配信者には閲覧者の性別と年齢層がわかるように改良されています。これで配信者はより効率的に広告営業ができるようになると考えられます。

Newsアプリの現状

Appleは2015年のWWDCNewsアプリの構想を発表しました。ただ対象言語は英語のみ、提供国はアメリカ、イギリス、オーストラリアだけと非常に限定されたサービスになっています。今もこの状況は変わらず、日本のユーザーは蚊帳の外に置かれています。しかしユーザー数は対応OSを搭載したデバイスの普及に伴い拡大を続けており、半年前には7000万人を突破しています。

ただNewsアプリの現状は決して記事配信者を喜ばせるものではありません。当初、Newsアプリに記事を配信するればiAdの広告が自動で表示され、その広告料が記事配信者に配分されていました。しかしiAdのサービス停止に伴い、広告表示数はかなり減っており、Newsアプリの収益性は大幅に低下しています。

収益性低下を補うには独自に広告営業をするしかないのですが、それをするにもどんなユーザーが記事を読んでいるか全くわからないという問題がありました。今回のアクセス統計の改善はこの問題の解決がようやく始まったということだと思われます。まあ独自に広告営業をするメディアは月間で数百万PVを稼ぐような大手メディアに限られるとは思われますが。

2017年のWWDCで何か出るか?

Newsアプリの発表があったのが2015年のWWDCです。それからずっと日本での対応(日本語対応)を待っているのですが、それを感じさせるようなAppleの動きは全くありません。すでにNewsアプリ発表から2年が経過し、そろそろ提供国拡大くらいあってもいいとは思うのですが、来週に開幕する2017年のWWDCで何らかの発表があればと思っています。

もし日本でもNewsアプリが提供されれば、国内で数千万台が普及しているとみられるiOS端末に最初からインストールされているNewsアプリは同業者にとって脅威になるかもしれません。ただAppleはNewsに編集長を迎えるなど、独自路線を進もうと考えている節があります。その独自路線が面白ければ、同業者との住み分け、さらには同業者に負けないユーザー獲得が日本でも可能になるかもしれません。

とにかく、日本でのNewsアプリ提供を一刻も早くお願いしたいです。