Apple、クラウドワーク的手法でiOSマップの改善を目指す(ただし1件につき60円)

Appleが面白そうな手法でiOSマップの改善を目指しているようです。海外ネットメディアが伝えるところによれば、マップ上にある施設などの情報の正確性を人間によって確認・修正し、その報酬として1件ごとに約60円を支払うプログラムを実施しているようです。

ios6

iOSマップ改善への切り札か

iOS6でデビューしたAppleのマップは悲劇的な完成度でした。それから少しずつ改善を続けているものの、未だにGoogle Mapには及びません。現在のiOSマップでは地形や道路の情報は地図会社から提供を受けているのですが、地図上に記載される施設の位置や情報の正確性は独自に高めていくしかありません。この地図上の情報の充実度が地図以外のサービスの利便性にも直結する時代であり、この改善はAppleにとって(もちろんGoogleにとっても)急務となっています。

iosmap

Googleも、例えば地図上にあるレストランの店名や料理の種類といった情報はユーザーからの情報提供に頼っている部分があります。ただそれもGoogle Mapが便利な地図であるが故に多くの情報が提供されているのが現状であり、利便性でリードされているiOSマップにはあまり多くの情報が集まっていないと思われます。その差を埋めるのが今回のクラウドワーク的な調査(確認)業務発注だと思われます。

1件60円、週に3万4千円まで

iOSマップの修正作業は常勤の人員ではなく、修正・確認1件ごとに報酬が決められる形式(クラウドワーク的な方式)で行われています。1件修正するごとに60円程度が報酬として支払われているようですが、Appleはこの作業をパートタイム的な仕事と位置付けているようで、週の報酬には3万4千円の上限が設定され、作業時間も20時間までに制限しています。

task

作業は上記スクリーンショットにあるような画面を通じて行われ、店舗名住所を確認し、間違っていれば修正するというもののようです。特に難しい作業はなさそうです。この形式でのマップ改善業務は6月中に大幅なアップデートがあるとも伝えられており、もしかしたら世界中でクラウドワーク的な作業発注が行われる可能性はあります。

自分の近くの店の名前や住所、店舗の扱う商品などを確認・修正するだけでお小遣いがもらえるなら、参加する人は多いかもしれません。

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