アメリカでApple Pay Cash始まる 日本でのサービス開始は?

iOS 11.2の新機能で一番注目されていたのがApple Pay Cashです。ただiOS 11.2土曜日に緊急リリースされた時点ではApple Pay Cashは有効化されておらず、12月4日から順次有効化が始まっているようです。なおApple Pay Cashは米国内のみでの提供であり、日本を含む他の国でのサービスインについては何も発表されていません。

iMessageで送金、入金

Apple Pay CashはiMessageを通じて送金、入金を行い、専用のバーチャルカード内に残高を貯めていく仕組みです。カードの残高はApple Pay Cashの入金以外にもクレジットカードデビッドカードでチャージでき、その残高を使って送金したり、Apple Pay対応店舗での買い物したり、Webサイトでの支払いに利用したり、指定の銀行口座に出金したりできます。

入金されれば一旦このカードにチャージされます

Apple Pay CashはiMessageを使った送金サービスであるため、基本的にはiPhone(iPad)ユーザーしか使えません。そのため便利に使えない、普及が遅れるといった予想が多くあります。確かにそうでしょう。しかし便利な機能なのは確かで、アメリカでどれだけApple Pay Cashが普及するかには注目が集まっています。

日本でのサービス開始は?

AppleはApple Pay Cashをアメリカ以外で展開する計画、予定を発表していません。Apple関連の噂を報じるネットメディアも他国でのサービスインについての情報はほとんど伝えていません。唯一、日本やヨーロッパでAppleが「Apple Pay Cash」を商標登録しているという情報がある程度です。ただこれについても具体的にサービス開始に繋がる動きかは不明です。

そもそも日本ではクレジットカードで入金したApple Pay Cashの残高を銀行口座に出金するという使い方(ショッピング枠の現金化)がカードの利用規約で禁止されています。今のクレジットカードを使ったApple PayでApple Pay Cashを導入するのは不可能に近いと考えます。ただ日本でのApple Pay導入に際し、AppleはSuicaとの提携という離れ業をやって見せました。このくらい大胆な方法で日本でもApple Pay Cashを導入して欲しいと思います。