Apple 2018年度第2四半期 iPhoneは販売台数3%増、売上高14%増

Appleは2018年度の業績を発表しています。発表された数字によると、iPhoneは2018年1月から3月までに5,221万台が販売され、前年同期比で約3%の増加を達成しています。一方、iPhoneの売上高は14%も増加しており、iPhone Xの登場で製品単価が上昇していることが推測されます。

999ドルで成功か

iPhone XはこれまでのiPhoneよりも価格が高く設定され、その販売価格に対する賛否は別れていました。期中にiPhone Xの販売不振が伝えられるなど、Appleによる価格設定が失敗した可能性も指摘されていました。ただ今回の業績を見る限り、スマートフォンの需要が細る中で、高価格のiPhone XがiPhoneの販売額だけでなく、Apple全体の業績を下支えした形となりました。

iPhone Xの価格が高いため、iPhone 8に流れたユーザーが一定数存在した可能性は高そうです。しかしiPhoneの販売台数が3%増となったことから、iPhone Xの価格に不満を持つ層の受け皿としてiPhone 8がうまく機能したことがが推測されます。他社がスマートフォンの販売に苦戦する中でAppleはiPhoneの販売台数を増加させたことは特筆すべき点でしょう。

日本の売上高増加にも貢献

Appleの地域別売上高を見ると、日本では前年同期比22%増にあたる54億6,800万ドルを売り上げています。地域別にみた成長力でトップとなり、売上高の拡大が目立ちます。日本はiPhoneの人気が非常に高い国の一つです。さらにハイエンドモデルにも一定の需要があり、11万円を超えるiPhone X売上高22%増を支えた可能性が高そうです。

特に日本の消費環境やAppleを取り巻く状況が変わったというわけではないので、やはりiPhone X発売によるiPhonen単価上昇が日本での売上高拡大に貢献したと考えていいでしょう。