iOS 12に搭載され、6月のWWDCで発表されると期待されていた、iOSアプリとmacOSアプリの共通化について、新しいレポートは2019年以降に登場として、来月にお披露目されることはないと予測しています。また当初の予想より、共通化する部分は少ない可能性が出てきました。（New report suggests Apple’s cross-platform app feature not launching until 2019）
OSの統合ではなくアプリの共通化
macOSとiOSが統合する、またはアプリが共通化されるという噂は広く信じられている噂の一つでした。しかしOS自体の統合についてはAppleのティム・クックCEOが「妥協することが多い」として、否定的な考えを示しています。そのためiOSとmacOSはアプリを統一していく方向に向かっているとされます。
これが実現すれば、開発者は一つのアプリを開発することで、MacでもiOSデバイスでも共通して利用できるアプリとしてリリースできることになります。この機能でiPhoneとMacの連携はさらに強まっていくと考えられ、MacとiPhoneの利用環境にかなりの変化が起こるはずです。またアプリストアも活発になることは間違いなく、アプリの共通化は開発者にとって大きな収益を得る可能性を秘めています。
2019年に延期か？
このアプリ共通化は当初、iOS 12とmacOS 10.14の機能として2018年6月に開催されるWWDCで発表されるとみられていました。しかし、最新のレポートではこの取り組みは2019年に延期され、iOS 13とmacOS 10.15の機能として来年のWWDCで発表されるのではないか、と予想しています。
確かにiOS 12は安定性向上のため、新機能搭載を抑える方向で開発が進められているとされます。しかしアプリ共通化の機能を搭載すれば、かなりOSに手を加えることになり、新機能搭載を抑えるという噂に反するような気がしていました。アプリ共通化がiOS 13まで見送られた、という噂はこの点も信憑性の裏付けになりそうです。
いずれにせよ、来月6月4日（日本時間5日午前2時）に始まるWWDCは何が出てくるか、アプリ共通化ついてどこまで判明するか、非常に注目度の高いイベントになるでしょう。