Apple、マップアプリ改善のためにドローンを使用へ

ドローンは徐々に生活に浸透し始めていますが、まだ写真や映像の撮影などで限定的に用いられているだけの状態です。その状態から一歩抜け出すプロジェクトとして、Appleはドローンを使ってマップアプリの改善を実施すると発表しています。(U.S. drone program taps Alphabet, passes over Amazon, China’s DJI

ノースカロライナ州からスタート

Appleはノースカロライナ州でドローンによるマップアプリの改善を実施すると発表しています。同州の運輸当局はAppleにドローンの使用許可を出したことを発表し、Appleもプライバシーの保護を最優先にしてドローンによるマップアプリの改善を目指すとコメントしています。ドローンを使えば、安全に、そして安価に、そして広範囲に地図情報の収集が可能です。一気にマップアプリの改善が進むことに期待したいです。

今後、ドローンの使用は全世界に広がっていくと考えられています。日本でもマップアプリの不備は多くの場所にあり、その改善にドローンが役立つ日が来るかもしれません。ただ法律上の制限もあり、仮に日本でドローンによるマップアプリ改善が始まったとしても、最初は人口密集地を避けて行われることになるでしょう。

とはいえ、現在のマップアプリで情報が少ないのもこうした地域であり、ドローンによる情報収集には期待できるかもしれません。

車載カメラとドローンの2本立て

マップアプリの情報収集は車載カメラによっても行われています。現在10カ国で実施されている車載カメラによる撮影はストリートビューのような機能をマップアプリに組み込むためとされますが、同時に店舗情報や建物の情報なども収集していると考えられます。ここで収集された情報がマップアプリへと反映されれば、ストリートビューとして使われなくても、マップアプリの利便性向上が期待できます。

都市部ではこのような車載カメラで撮影、周辺部ではドローンによる情報収集。この2本立てで、これまで考えられていた以上のスピードでAppleのマップアプリの利便性向上が進めばと期待しています。またAppleに限らず、ドローンで地図情報を収集することが一般的になれば、ドローンの普及や利用はさらに進むことになるでしょう。そこにも期待したいです。