HomePodはアメリカで大苦戦 市場シェアは4%にとどまる

アメリカの調査会社が同国内でのスマートスピーカーのシェアを調査した結果、HomePodはライバルに大きな差をつけられている上にほとんどシェアを獲得できていないことがわかりました。(Strategy Analytics(英語))

HomePodのシェアは4%

昨年頃からスマートスピーカーの普及期に入ったと言われていますが、それに先行して市場を開拓してきたのがAmazonでした。同社のスマートスピーカー「Echoシリーズ」はアメリカ市場でも63%のシェアを獲得してトップの座を維持しています。それに続いているのがGoogle Homeで、シリーズ合計のシェアは17%となっています。これでもAmazonとの差はかなり大きいのですが、さらに遅れてAppleのHomePodがシェア4%で続きます。

「スマートスピーカー市場」という一つの側面から見た場合、Echoシリーズを積極的に展開するAmazonが主導権を握り今後も大きな影響力を持ち続けることは容易に想像がつきます。

しかしHomePodの頭脳であるSiriはiPhoneなどの他のApple製品と共通して使えます。SiriとAlexaの勝負(Googleアシスタントとの勝負)となると、まだまだ決着がついたとは言えないでしょう。さらに言えばスマートフォン(iPhone)やウェアラブルデバイス(Apple Watch)と連携できるSiriの方が発展余地が大きいとも考えられます。HomePodApple Musicを楽しむ端末Siriをより便利に使う端末としてライバルとの競争を意識せず、ゆっくり普及していくのかもしれません。

日本での発売は?

HomePodはすでに総務省の技術適合認定を受けています。この事実から日本での発売も想定されているのは確実ですが、やはり言語の壁を越えるのに時間がかかっていると考えられます。おそらく認定を受けた端末でSiriのテストが繰り返されていると思われますが、発売日についての公式なアナウンスはありません。

できれば10月30日のイベントで発売国の拡大の発表とその中に日本が含まれていることを願いたいのですが、そう上手くはいかない気もします。一部ネットメディアには「HomePodの国内発売、年内は厳しい」と報じているところもあります。発売されれば購入したいのですが、まあゆっくり待ちます。