サムスン以外の大手メーカーも順次「iTunes、AirPlay 2対応テレビ」発売へ

サムスンはAirPlay 2iTunesに対応するテレビを今年の春に発売すると発表しました。同テレビに内蔵されるiTunesアプリではドラマ、映画、Appleのオリジナルコンテンツが配信される予定であり、Appleが今年から開始するオリジナル動画コンテンツ配信にとって重要なテレビになると予想されます。

またサムスンによるこのテレビの発表と同時にAppleは自社サイトを更新し、iTunesとAirPlay 2に対応した同様のテレビを他の大手メーカーが発売予定であると発表しました。(Apple says ‘leading TV manufacturers’ will integrate AirPlay 2, send video to TV with Siri voice commands

動画コンテンツ配信の形式は

Appleは一昨年からオリジナル動画コンテンツの制作を続けています。しかし未だにどのような形で配信されるのか、それがどのような料金体系になるのかは不透明です。ただ今回サムスンが発表したテレビから、その戦略の一部は予想できそうです。

まずサムスンの公開した画像ではiTunesアプリはNetflixやHulu、Amazon Primeビデオなどのアプリと並列して置かれており、これらと同様の役割を果たすアプリなのだと推測できます。既存の映画、ドラマに加えてオリジナルコンテンツなどがアプリから視聴できるようになると考えられます。

iTunesアプリとして提供されることからApple Musicと動画配信の契約は統合される可能性もあります。以前からAppleが提供する月額サービスを統合した契約になる可能性があると報じられていたのですが、この形になる可能性が高そうです。ただ動画コンテンツ、Apple Musicだけを視聴したいユーザーもいるはずで、双方ともに契約した場合は割安になるようなプランになるのでしょう。

また他社製品にアプリとして提供されることから、一部に噂としてあった「オリジナル動画コンテンツ配信はApple製品ユーザーには無料特典として提供される」という情報は少し信ぴょう性を下げたと考えて良さそうです。

他社製品にも期待

Appleは今回サムスンが発表したようなテレビを他の大手テレビメーカーも発売する予定があるとしています。これが実現すればイマイチ販売台数が伸びないApple TVに変わって、Appleの動画配信サービスの受け皿になれるでしょう。日本メーカーを含む多くの企業からiTunes対応のテレビが発売されることに期待します。