忘れられていた「Newsアプリ」iOS 12.2でカナダでも利用可能に

NewsアプリiOS 9の目玉機能として発表され、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国のユーザー向けに公開されました。しかしその後一向に利用可能地域が広がらず、3カ国以外のユーザーからはほとんど忘れられたと言っても過言ではありません。しかし今朝開発者向けにリリースされたiOS 12.2のベータ版でカナダでの利用が可能になったと報じられています。

Newsアプリは迷走中

アメリカ、イギリス、オーストラリアで利用できるNewsアプリは質の高いニュースを届けることを目的に、多数のメディアから配信される情報をユーザーの好みに合わせた自動レコメンド機能によるピックアップだけでなく、専任の編集者が厳選した記事もユーザーに届ける仕組みになっています。自動レコメンド機能の性質上、英語圏が先行してサービスを開始するのは当初から理解されており、日本でもそのうちサービスが始まると予想されていました。

しかしNewsアプリの提供から数年が経過しても一向に利用可能地域拡大の動きは見られませんでした。ようやくカナダでの利用が可能になるようで、これをきっかけに英語圏以外への拡大に大いに期待したいです。日本語は対応が難しい部分もあるのかもしれませんが、そこは何とか乗り越えてもらって、日本でもAppleのNewsアプリが使えるようになればと思っています。

利用者は拡大中?

Newsアプリのアクティブユーザー数は長い期間発表されてはいないのですが、徐々に利用者は増えているのではないでしょうか。僕もNewsアプリ向けに記事を配信しているのですが、フォロワー数はゆっくりですが増えています。また記事を公開した時のPV数も当初に比べて増えやすくなっています。しかし利用者が増え、PV数が拡大してもそれが売り上げ(広告収入)につながらない点はあまり改善されていません。

Newsアプリが今後も発展を続けるには改善点はまだまだある気がします。ちなみに日本からでも英語(自動翻訳でOK)で記事を書けばNewsアプリに記事を配信できます。またAppleの開発者プログラムに登録すればAppleが自動的に挿入する広告から収入を得ることもできます(これがかなり効率が悪い)。興味がある人は試してみてはいかがでしょうか。