台湾メディアDigiTimesがAirPods 2の発売が2019年前半になると報じています。また同メディアはAirPods 2には健康モニタ機能が搭載されると伝えています。これまでの音楽以外にも新たな用途が出てくるのは面白いのですが、にわかには信じがたい情報でもあります。(Wearables to drive rigid-flex PCB market growth in 2019)
心拍数や体温を計測?
AirPods 2は当然、現行AirPodsの最大の特徴である完全ワイヤレス型を踏襲すると予想されています。そのため、あの小さな本体で計測できる数値は限られそうです。モーションセンサーが搭載されているので歩数をカウントするのは可能かもしれません。さらにマイクがあるので心拍数を音で計測することも不可能ではなさそうです。また新しいセンサー組み込めば体温くらいなら測れそうな気もします。
ただAirPodsが耳から落ちにくいのは本体が軽い為であり、本体を大きく(重く)してこれ以上センサーを搭載するのは難しいでしょう。さらに健康モニタ機能はバッテリーの消費にも影響しそうで、音楽を楽しむためのイヤホンに全く方向性の異なる機能を付加し、本来の用途の利便性を阻害してしまうのは意味がありません。健康モニタ機能搭載の噂には少し不自然さを感じます。
いつ、何のために測るのか
仮にAirPods 2で心拍数や歩数、体温が測れるようになったとして、そこにメリットはあるのでしょうか。Appleは既に優れた健康モニタ機能を搭載したApple Watchを販売しており、それ以上の製品になるかも疑問なところではあります。
また音楽を聴く時に健康状態をモニタリングする必要があるのかも微妙です。AirPodsで音楽を聴きながらランニングなどのエクササイズをしているときはApple WatchをつければOKで、敢えてAirPodsに健康モニタ機能は必要ない気がします。個人的にはARとの連携強化を目指す方向へと進む(進んで欲しい)と考えているので、今回の健康モニタ機能搭載という情報には疑問を感じました。