iOS 12.4.1公開、重要なセキュリティの改善と安定性の向上

Appleは27日未明にiOS 12.4.1watchOS 5.3.1、tvOS 12.4.1macOS macOS Mojave 10.14.6 Supplemental Updateを公開しています。それぞれセキュリティ上の改善安定性の向上のためと説明されており、iOS 12がサポートする端末の全てのユーザーにアップデートを推奨しています。

脱獄対策か?

先日からiOS 12.4から脆弱性が見つかり、この脆弱性を利用することで「脱獄」が可能になると報じられていました。今回のiOS 12.4.1はこの脱獄に使われる脆弱性を修正して再び脱獄を不可能にしたと見られます。最近はAppleが徹底的に脱獄対策を行ったこと、iOSが多機能になり脱獄のメリットが少なくなったことなどから脱獄への需要はほとんどなくなっていました

しかし脱獄に利用できる脆弱性の発見からすぐに修正版となるiOS 12.4.1をリリースしたことで、引き続きAppleは脱獄が可能な状態を放置しないことが判明しました。「脱獄」iPhoneは過去に一つの文化圏を作っていたのも事実です。しかしiPhoneの多機能か、他のデバイスとの連携などで次第に脱獄しない方が便利脱獄すると面倒脱獄はセキュリティ面で不安という状態になり「脱獄」は廃れていきました。おそらく今後も「脱獄」が復権することはないでしょう。

なおiOS 12.4.1ではこの他にもエンジニアによって指摘されていた問題の修正も含まれており、全てのユーザーにアップデートが推奨されています。便利な新機能があるというわけではないのですが、時間があるときにアップデートしておくべきでしょう。