iMessage for Androidには期待してるんだが…

最近、国内最大のメッセージーサービス「LINE」の個人情報やメッセージが他国で閲覧可能になっていた問題が新聞などで報じられました。一定のアクセス権限を持った技術者が社内での承認プロセスを経て個人情報にアクセスすることはある程度想定できることですが、これが中国の技術者だったことで問題は複雑になっています。

AppleかLINEか

LINEはサービス開始直後から個人情報が海外に漏れるのではないかとの疑念のつきまとうサービスではありました。しかし便利さとユーザーの多さはこの疑念について深く考える余地を与えず、すでに友人同士の連絡だけでなく、ビジネスでも地域コミュニティでも国や地方の行政組織でも広く使われるサービスとなりました。

個人的にはiMessageが普及して欲しかったのですが、OSを選ばずに使えるLINEより普及するわけもなく、iPhoneユーザーもほとんどの人がLINEをメインのメッセージサービスとしている現実があります。ただLINEにしろiMessageにしろ、メッセージの内容は民間企業に渡り、また海外でそのデータが管理されるのに違いはありません。

結局信用できるのがLINEかAppleかという問題になるのですが、個人的には継続的に個人情報保護に多大な注意を払い、時に政府と対立しても保護を優先する姿勢を持っているAppleを支持したいと思います(もちろん司法手続きを経た開示請求にはAppleも応じています)。

なので誰でも、OSに依らずiMessageが使えるようになればいいのですが、AppleはなかなかiMessageをAndroidに対応させません(Windowsに対応という情報はありました)。今こそiMessage for Androidのタイミングだと思うのですが、あまり期待できなさそうな雰囲気です。