シャープ支援企業がホンハイに決定!スマホ市場にも影響あり

シャープの経営再建を支援するスポンサーがホンハイに決定しました。負担金額的にも本命とみられていたホンハイですが、産業革新機構側の政治的な揺さぶりもあり、結果が流動的だった部分もありました。しかしシャープの取締役会はホンハイの支援を受けることを決定し、順当に決まった感じです。

iPhone、AQUOSにも影響必至

ホンハイは言わずと知れたiPhoneの組み立てを担う企業です。これだけ大量の製品を短期間に、正確に組み立てるノウハウは他の企業にはおそらくないでしょう。一方でシャープは個性的な商品の開発力、液晶技術で一定の評価を受けている企業です。また同社のスマートフォン「AQUOS」も多くのファンを抱えています。

この2社が経営を統合させることで、iPhoneやAQUOSに大きな影響が出る可能性はあります。当面、iPhone側に大きな影響が出ることはなさそうです。しかしホンハイがスマートフォン「AQUOS」をどのように活用するか、非常に興味深いところです。

AQUOSスマートフォンはアメリカでも販売され、全く無名ブランドというわけはありません。ホンハイがこのAQUOSを放っておくことはないでしょう。

格安路線?それとも高級路線?

ホンハイの大量生産ノウハウでAQUOSの製品価格を下げて、一気に販路を全世界に広げていくのかもしれません。そうなれば日本で販売されるAQUOSの製品ラインナップも大きく変わるでしょう。日本で有名なAQUOSが格安スマホに参入すれば、ブランド力の弱いスマホはさらに価格を下げなければ売れなくなるかもしれません。

一方で高級路線を目指すなら、iPhone、Galaxy、Xperiaの中にどのポジションで割り込むのか興味があります。もしかしたらWindows Phoneという選択肢もあるかもしれません。

シャープの今後がどうなるか、面白い展開になったと思います。