じゃあ、auのピコセルってどのくらい凄いの?

先ほどのブログ記事でauのiPhone向けLTEでピコセルとおぼしき4Wの基地局免許が多数あると書きました。ではそのピコセルってどんな感じで使われているのでしょうか。実際に僕が知ってるピコセルとおぼしき基地局は一つです。

六本木のミッドタウン向かい側のビルの谷間から、ミッドタウンのエントランス部分を狙って建てられている基地局です。

写真は逆光で少し見にくいですが、ミッドタウンのエントランスから撮影した写真です。道を挟んでちょうどビルの隙間のマンションの屋上にこっちをにらんでいる基地局らしき小さな装置があります。下が拡大した画像。

中央やや左よりエアコン室外機の左に白い四角いプレートのような物があり、これがアンテナになっているようです。脇にはGPSアンテナも確認できます。この基地局が見える場所でiPhone 5のLTEはかなりスピードが出ます。

基地局とは直線距離にして50メートルくらいでしょうか。この範囲では5Mz幅LTEでかなり速い部類に入る速度が出ます。おそらく、カバーしている狭い範囲でauのiPhone 5を使っている人がそれほどいないからでしょう。で、そこから移動して基地局がビルの影に隠れる場所で測定すれば下のようになります。

これでも十分な速度ですが、ほんの10メートルくらい移動しただけの差としては大きいと思います。このピコセルはミッドタウンの入り口という本当にスポットをカバーする役割を担っているのでしょう。

スポットをカバーすることにも意味はあります。同所は休日にもなればたくさんの人でごった返し、また待ち合わせなどでも利用されます。そうした場所向けに特別な基地局を用意することはユーザーにとって悪いことではありません。