KDDI、次の一手に期待

iPhone 5, LTE競争はついに企業買収、業界再編にまで至りました。ソフトバンクが時価総額の3倍の値段でイーアクセスを買収した背後には、そこまで値段をつり上げた競争相手の影がちらつきます。おそらくですがKDDIもギリギリのところまで値段を提示していたのでしょう。ソフトバンク、イーアクセスの共同会見では互いにスピリッツが似ているなんて綺麗なことを言っていましたが、基本的には買収金額が全ての世界です。

さて買収合戦で負けたKDDI、次なる一手が不可欠ではないでしょうか。

都心部のLTE速度

当面は2GHz帯での広域なエリア整備が急務(UQWiMAXの基地局にLTE基地局を併設していくようです)ですが、このエリアで早急に75Mbpsに対応させていくことが対抗策になるのではないでしょうか。東京都心部は少し難しいかもしれませんが、都心でも大規模施設の屋内基地局(中継局)や大都市周辺、地方都市は比較的早くに75Mbpsに対応できそうです。通信速度は目に見える違いで利用者の注目を集めやすくなっています。高速化を突破口にソフトバンクとの競争を繰り広げていくのではないでしょうか。

ユーザー側の視点からすると、KDDIとソフトバンクの競争に悪いことは全くありません。どんどんLTEの使い勝手を上げていってもらいたいところです。