App Storeの検索広告に対する危惧

Appleはアプリのプロモーション手段として、App Storeでの検索広告を提供する準備を進めています。まずはアメリカから導入されるようですが、将来的に日本でも検索広告は導入されることになるでしょう

今のApp Storeは混沌

App Storeでアプリを見つけるには、Topのおすすめで見つける方法、カテゴリーを選んで発見する方法、アプリ名を検索して発見する方法、ランキングから発見する方法の4つがあります。しかし多くがアプリの宣伝を請け負う業者に攻略されています。

カテゴリーの人気アプリのランキングは一時スパムアプリに乗っ取られた状態でした。現在は解消していますが、宣伝業者がいつこのランキングに介入してくるかわかりません。検索からのアプリ発見も変な感じです。よく検索される単語が人気検索として表示されるのですが、この表示にも宣伝業者が介入しているっぽいです。

App Storeの人気アプリランキングが意図的に操作されている(できる)のは有名な話です。ランキング操作は半ばアプリ販売元の宣伝手段として定着していますが、ユーザーとして本当に必要なアプリを見つける妨げにもなっています。

検索広告でも状況は変わらない?

このような混沌としたApp Storeの状況に業を煮やしたのか、Appleはアプリ発見の場として検索広告を導入しようとしています。Appleの説明では65%のアプリが検索からダウンロードされているとのことで、販売元は検索結果のトップにお金を払って掲載してもらうことで、アプリのダウンロード数を増やすことが可能になります。

ただ、この場所も次第に「恋人募集」「出会い」「ガチャ」なんてアプリに侵食されてしまうのではないでしょうか。検索結果にはAppleの基準を満たしたアプリが基準を満たした表現で広告として表示されるはずですが、それも業者に攻略されていくのは目に見えています。現在のApp Storeも酷いですが、検索結果まで汚染されてしまうことを危惧しています