最近の円安傾向でアプリやApple製品の値下げは遠のいたか

イギリスのEU離脱を受けて一時99円台まで円高が進みましたが、その後、再び相場は円安方向へと進んでおり、21日午前10時30分時点で107円20銭から30銭付近で取引が続いています。この円安信仰の結果として、Apple製品の値下げやiOSアプリの値下げは遠のいたと言っていいでしょう。

アプリ価格は当面このままか

Appleは為替相場を反映して、比較的頻繁にアプリ価格を変更します。ただし相場が大きく動いているときは、基本的に価格を変更しません。これは価格変更が開発者の収益に大きく影響し、頻繁に価格を変更することを避けるためだと考えられ、変更回数を抑えるために相場が安定した段階でアプリ価格を変更します。

今回も一気に99円まで円高が進んだ後に、107円まで戻す展開となっており、相場は変動期に入っています。そのためAppleは現在のアプリ最低価格(120円)を数ヶ月は変更しないはずです。また仮に1ドル107円近辺で相場が安定したとしても、アプリ価格を変更するには変動幅が小さすぎます。結果としてアプリ(最低)価格は当面変更されることはないと予想します。

9月発表のiPhone 7の価格はどうなる?

iPhone 7の価格は発表される9月の円相場で決まります。米国でのiPhone販売価格を円に換算する際に円相場に10円ほど上乗せして計算するのが最近のAppleの傾向となっています。

円相場とAppleの換算レート推移

仮に現在の相場水準で9月を迎えたとすると、1ドル120円程度で計算してiPhone 7/7 Plusの価格が決定されます。この換算レートは現在のiPhone 6s/6s Plusの換算レートとほぼ同じです。これからの円相場がどのように動くかは予想できませんが、現在の水準での取引が続けばiPhone 7/7 Plusの国内での販売価格はiPhone 6s/6s Plusと同じくらいになるのではないでしょうか

個人的には円高が進んで、iPhoneが安く買えるようになればいいとは思うのですが、どう動くでしょうか。