Apple 第4四半期決算(日本時間26日早朝発表)の注目点は?

Appleは第4四半期の決算発表を10月25日(日本時間26日早朝)に行うと発表しました。第4四半期にあった最大のイベントはやはりiPhone 7、iPhone 7 Plusの発売ですが、販売の好不調が決算発表で明らかになります。もっとも注目すべき点でしょう。

iPhone 7は売れたのか、売れてないのか

iPhone 7iPhone 7 Plusの発売はここ数年の発売と異ることが多くありました。最近のiPhone発売ではあまり品薄はニュースになりませんでしたが、ジェットブラックモデルは超品薄となりネット上で大きな話題になっています。それだけでなく、iPhone 7 Plusも品薄となり、発売日にはApple Storeにも入荷しない異常事態となりました。Appleは売りたくても商品がない状態となり、思うようにiPhone 7 Plusの販売数を伸ばせなかったと予想します。

この影響か、Appleは例年発表していた発売後最初の週末の売り上げ発表を中止しています。予約は好調でも販売数を確保できそうになかったことで、景気のいい数字が作れそうになかったからと言われています。結果として第4四半期中(9月中)のiPhone 7iPhone 7 Plusの販売数はそれほど伸びていないのではないでしょうか。

しかし予約者に対して商品が行き渡るにつれて、販売数も持ち直してくると予想します。特に日本では10月下旬からApple Payが利用できるようになります。これはiPhoneにとって大きな進化であり、販売数拡大に貢献するはずです。Appleの世界市場の規模に比べれば日本市場はそれほど大きくありません(約7%)が、それでも今期(2017年度第1四半期)ではインパクトのある数字が期待できると考えます。

Apple Watch Series2の出足にも注目

これまでの決算発表でもApple Watchの販売台数は公表されていません。Appleは競合他社に情報を与えないため、としていますが、実際はそれほど多くない販売数を知られたくないというのが本音でしょう。しかし「その他」カテゴリーから売り上げは予想できます。このカテゴリーがどのくらい伸びるか、注目してみたいと思います。

Apple Watchは発売後からゆっくり改善を続けています。そしてSeries2でハード自体も進化し、ようやく実用的な機能を目的としてApple Watchを購入する環境が整いつつあります。その環境がApple Watchの販売にどのような影響を与えているのか、決算発表の大きな注目点の一つとなっています。

これら以外にも、2016年度を通したiPhone全体の販売数中国市場の成長力日本市場の存在感不信を続けるiPadの販売など、25日の決算発表は注目点が多くあります。