Apple TVアプリの容量が4GBに拡大 ようやく64GBモデルに意味が出てきたか

AppleはApple TV向けのアプリの容量を拡大する通知を出しました。現在Apple TVアプリの容量は200MBまでですが、これが4GBまで拡大されます。これでかなり作り込まれたアプリもApple TVで楽しむことができそうです。

Apple TVは32GBと64GBの2モデル

第四世代のApple TVはアプリやコンテンツを本体内に保存することを想定して、少し大きめの保存容量が設定されています。現在は32GBモデル64GBモデルが販売されていますが、Apple TVに64GBの容量が必要だと感じることは今の所ありません。これまで多くの保存容量は映画を何本もApple TV内に保存するような用途でしか使われなかったのですが、これがアプリの保存にも使われるようになれば、状況が少し変わってくるかもしれません。

アプリの上限が4GBに引き上げられることで、より複雑で精緻に作り込まれたアプリを楽しめるようになります。最近のPS4向けソフトでは数十GBの容量を持つものも少なくないのですが、PS2のソフトなら大半が4GB以内の容量に収まるでしょう。Apple TVでもそのレベルのアプリを楽しめるようになるということです。

4GBクラスの大容量アプリを複数Apple TV内に保存するとすれば、32GBモデルでは空き容量が少し不安になるかもしれません。これでApple TVの64GBモデルの存在感が出てきた感じです。

Apple TVは進化する、アメリカでは

アメリカではApple TVがどんんどん進化しています。tvOS10.1に含まれる新機能はテレビアプリでiPhoneとApple TVが繋がり、Twitterと連携して番組の実況ができるようになり、またApple TVはオートサインイン機能でケーブルテレビ契約の核になろうとしています。ただこれらはアメリカのテレビ事情を考慮した機能であり、日本には全く関係のない話です。

日本のテレビ業界はまだまだネット配信に消極的であり、またAppleがテレビ番組配信の主導権を取ることを容認する空気にもなっていません。日本ではApple TVは当分進化しないかもしれません。しかし時間が経てば、日本のテレビもApple TVと共同で何かする必要が出て来るかもしれません。その時、Appleが米国で培ったノウハウを提供すれば、日本でもApple TVがテレビ業界の重要な部分を占める可能性は出て来るかもしれません。