auは学割の一環として18歳以下のユーザーに対して月間20GBまで5,500円で利用できるプランを提供すると発表しています。しかしこれ、非常に危険です。一度20GBの大容量プランを体験してしまうと、もう3GBとか5GBには戻れません。19歳になっても20GBプランを続けることを覚悟する必要はあります。
音楽、動画、テザリング
iPhoneをはじめとしたスマートフォンでデータ通信量をたくさん使うのは動画コンテンツ、高音質の音楽コンテンツにテザリングです。18歳以下ならテザリングを使う機会はないかもしれませんが、動画や音楽ではかなり使うでしょう。それでも20GBあれば、動画(もちろん画質は少し落とす必要はあります)でもあまり月間のデータ通信量を気にする必要はありません。
データ量のことを考えずにコンテンツをどこでも、いつでも楽しめるのは非常に楽しいものです。最近は全国どこでも、ほとんどの場所で4G通信が可能となっており動画を楽しむのにも十分な通信環境が確保されています。公衆Wi-Fiの接続の悪さにイライラすることもありません。この快適さを体験してしまうと、もうデータ量を節約する生活には戻れなくなります。
auの狙いもそこ
18歳以下に「特典」として20GBプランを格安で提供するauの狙いもまさにそこにあるのでしょう。19歳になって急にデータを節約する生活なんてできない、auもそう考えているはずです。もちろんできないでしょう。19歳になったユーザは少し高めの大容量プラン(20GB、30GB)を選択することになります。
MVNOが安さで攻勢をかけている通信市場ですが、大手通信キャリアはMVNO回線では満足できないユーザーを育てることで、自社の生き残る道を探っているのかもしれません。今後もモバイル環境で音楽や動画を楽しむ流れは続くはずです。MVNOはカウントフリーでその流れに乗ろうとしていますが、大手通信キャリアは正攻法の大容量プランで対抗していくのでしょう。