iPhone Xを発売日に購入し、昨日でちょうど10日目でした。使い始めて10日間の印象と感想を書いておきます。一言でいえば「想像以上」です。Face IDのOLEDディスプレイも新しい操作も、全て想像よりも良かったです。
Face IDには満足
iPhone X発売前、一番心配していたのがFace IDの認証スピードと認証精度でした。しかしこの心配は購入後、全くの杞憂だったことがわかりました。顔が全部見えている状態で手にiPhone Xを持っていれば、ほぼ認証に失敗することはありません。失敗するのは目をそらしている時くらいです。認証スピードも問題ありません。ディスプレイを下から上にスワイプして、ホーム画面が表示される頃には認証が終わっています。ロック解除したという実感がないくらいです。
この他にも金融機関などのアプリのロック解除にもFace IDが使われているのですが、これはTouch IDでわざわざ認証するよりもスピーディーで簡単です。ただなんども書いていますが、マスクをつけた状態でFace IDを使うことはできません。少しずらして鼻を出せば認証するのですが、これを毎回やるのは面倒です。これからの季節マスクを多用する人にとってiPhone Xは使いにくい機種になるでしょう。
ディスプレイは眩しくないのに暗くない
iPhone Xの特徴の一つがOLEDディスプレイを搭載していることです。一般的にOLEDディスプレイはこれまでの液晶ディスプレイのようにバックライトを照らして画面を表示するのではなく、素子自体が発光するため色の再現性が高いとされます。この一般論はiPhone Xにも当てはまるでしょう。黒はくっきり表現され、そのほかの色も自然な風合いになっています。
画面の光を明るくしなくても、表示がはっきり表示されるので紙の写真集を見ているような感覚になります。また背景が白主体のWebサイトを閲覧しても液晶ディスプレイのように眩しいと感じることはあまりありません。写真が綺麗に見れるところやWebサイトのみやすさもiPhone Xの満足しているところの一つです。
ワイヤレス充電もスマート
iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xからワイヤレス充電が使えるようになりました。iPhone Xに同梱される充電器は従来のLingtningケーブルとUSBアダプターだけなのであまり話題になりませんが、ワイヤレス充電はかなり便利です。確かに充電スピードは従来の有線充電に比べて遅いのですが、手軽に充電できるのでバッテリー残量が少なくなること自体が減ります。
上のグラフにあるように、バッテリーアイコンが赤くなった状態からフル充電まで4〜5時間かかってしまいます。ただiPhoneのワイヤレス充電は年内に予定されているソフトウェアのアップデートで現在の5Wから7.5Wに変更されます。これで時間も見違えるほど早くなるとは思います。7.5WになってからiPhoneのワイヤレス充電が本領を発揮するのでしょう。
慣れればよりスムーズに
iPhone Xではホームボタンが廃止された影響で操作方法は大きく変わりました。これまでホームボタンがになってきたアプリの終了は下から画面をスワイプする動きでの操作に置き換えられました。またホームボタンの2回押しで操作していたアプリの選択もスワイプからの動きを途中で止めることで実現しています。
もちろんこの操作には慣れが必要ですが、毎日iPhoneを触っている人なら、1日もかからずに操作に慣れるはずです。慣れてしまえば、ボタンを押す必要がないので今まで以上に高い操作性となります。またアプリの切り替えも2回押しの操作が不要になり、よりスムーズにアプリを切り替えられるようになります。全て画面内で完結する操作はiPhone Xのコンセプトとも合致し、なかなか心地のいいものです。
Apple Payの操作も少し変更になっていますが、これも慣れれば今まで通りに使えます。今まで以上に便利になったという印象はありませんが、今までよりも不便になったということはないでしょう。iPhone Xを購入して10日での印象は「想像以上」によかったです。