Twitterはモバイルブラウザ向けにデータ通信量を抑えられる「Lite版」を公開しています。iPhoneで多くの人が利用しているSafariでも「Lite版」は利用でき、実際に試しましたが画像や動画が多く表示されるタイムラインではかなりの効果が期待できます。
設定は簡単「データセーブ」をオンに
TwitterのLite版は新しいアプリで利用するものではありません。Safariなどのブラウザから「https://mobile.twitter.com/account」にアクセスして、そこで「データセーブ」をONにするだけです。これで主なモバイルブラウザからのアクセスは「Lite版」で表示されるようになります。
このLite版の表示で「@Airbnb」の投稿を2017年1月1日まで遡って、どのくらいデータ通信を行うかを試しました。Lite版を利用した場合のデータ通信量は3.8MBで、かなり多くのツイートを表示した割には少ないデータ通信でした。Airbnbのアカウントには大量の写真が投稿されているのですが、これら写真は全てボケたような表示で、高解像度の写真はタップしてからダウンロードという表示です。これでかなりデータ通信量を節約しているのでしょう。
Twitterの公式iOSアプリで同アカウントを同じように遡ったのですが、データ通信量は54MBでした。Twitterの公式発表では最大70%と言われるデータ量の節約幅ですが、写真の多いアカウントのツイートをずっと遡るような使い方をする場合はもっと節約できることがわかりました。
通信量の節約、低速での快適性向上は重要
大容量モバイルデータ通信時代と言われていますが、実際にモバイルで大容量データ通信をしている人は少数派です。多くの人は月間5GBや3GBという契約下で月々のデータ通信量に気を使って利用しています。そのため月末には通信量を節約するケースは未だに多くあります。そのような場合にTwitterのLite版は力強い味方になってくれるでしょう。
また低価格である反面、通信速度に制限のあるMVNOのサービスが普及したことで、低速時にも快適にサービスを使えることの重要性は増しています。TwitterのLite版は2G通信を使うような海外の低速な通信環境を念頭に開発されたとされますが、低速化に悩むユーザーの多い日本でも十分に利用価値のあるサービスだと思われます。