本日(3月15日)、KDDIは負担の軽い携帯電話料金プランとして1GBのデータ通信と5分までの国内通話が無料となって月々4,900円(税抜)となるプランを3月23日から提供すると発表しました(KDDI)。
毎月割なし 条件次第で支払額増
しかし4,900円プランには毎月割が適用されません。月々の支払いに購入機種の分割代金がそのまま加算されることになります。仮にiPhone 6s 16GBモデルを機種変更、24回分割で購入し、4,900円プランで契約したとして計算すると月々の支払額は
4,900×1.08+3,510=8,802円〜
となります。これは3GBとスーパーカケホの組み合わせで毎月割を適用させた時の月々の支払額7,771円〜を大きく上回ります。毎月割が適用されない影響はかなり大きいです。
auは本気でこのプランを売りたいのか?
また1GBプランではデータ通信量の繰越はできません。使わなかったデータ通信量はそのまま無駄になってしまいます。翌月に繰越して、無駄なく使うといことができません。
このプラン、auは本気で売りたいと思っているのでしょうか。4,900円プランで恩恵を受けられる人はかなり限られている気がします。ソフトバンクが同様の4,900円プランを発表した際、総務省の要請に形だけ応じたアリバイプランとの批判も出ました。4,900円プランの詳細を見る限り、auもその非難は避けられないでしょう。
誰がこのプランを契約するのか
しかし月々4,900円という月額料金の低さは確かに魅力です。どのようなユーザーがこのプランで恩恵を受けられるのでしょうか。
まず大前提としてあまり通信をしない人で、その中ですでにスマートフォンを持っていてその機種を4年、5年と長く使いたい人、古い型落ち機種を安く買う人、そんなユーザーが4,900円プランの対象になるのではないでしょうか。
ただこのプランの内容だとMVNOと真正面から衝突することになります。正直、MVNOの多彩なサービスや低価格路線と比べると、auの4,900円プランにメリットとなる点は多くありません。auは最初からMVNOと競争しようとは思っていないのかもしれません。
auにはもう少し本気のプランを出して欲しかったです。