本日(20日)に詳細が発表されたXperia TouchはAndroid7.0を搭載し、音声入力にも対応しているなど、超単焦点プロジェクターとして非常に興味深い製品です。コンセプトとしては下の動画がかなりわかりやすいです。リビングに、台所に、玄関に、どこにでも置きたい(安ければですが)端末です。
ホームアシスタント端末に足りない部分を補う
GoogleやAmazonがスマートフォンの次の市場として狙っているのがホームアシスタント端末です。すでに製品化されており、アメリカでは一定の評価を得ています。ホームアシスタント端末では音声コントロールでスケジュールの確認、家電の操作、天気やスポーツの結果などを調べられる以外にも、Amazon Echoでは買い物や配車サービスの利用、宅配ピザの注文も可能になっています。
しかし画面がない(音声コントロールのみ)なので、できることに限界はあります。例えば配車サービスを利用したとき、あとどれくらいで到着するかは音声のみの案内になります。Xperia Touchで配車サービスを利用すれば(できれば)、迎えの車が今どこにいるかが壁に投影され、それを見ながら外出の準備ができるでしょう。
コンセプトビデオにもありますが、キッチンでレシピを調べるにしても音声だけよりもよっぽど使いやすそうです。Xperia Touhは価格さえ安ければ、たくさん買って家中で使いたいディバイスです。予想販売価格は15万円程度と高いので1台でもやっとですが。(Xperia Touch)
正直、Appleが開発して欲しかった
現在、Appleはホームアシスタント端末という形で商品を開発するようなことはないようです。家でのアシスタントはApple TVやiPadのSiriが担うものとされます。しかしXperia Touchのような端末があれば、HomeKit対応の家電製品のコントロールはもっと面白くなったでしょう、大量のiOSアプリやSiriと連携してApple TVよりも簡単に、便利に活用できるはずです。
正直AppleからXperia Touchのような端末が出て欲しかったところです。Xperia Touchが世界的に売れれば、Appleもプロジェクター方式を追求していく可能性はなくはないでしょう。Appleファンとして、将来のその製品に期待します。