Apple「その他製品」部門は好調 AirPodsの圧倒的成功が背景に?

Appleは今朝2017年1-3月期の決算を発表しました。全体的にアナリストの予想から大きく離れるようなことはなかったようですが、iPhoneの販売台数が弱く出たため株価は時間外取引で大きく下げています。その一方で急成長している部門もあります。それはiPhoneでもiPadでもMacでもなく、「その他製品」部門です。

Apple Watchやアクセサリを含む部門

その他製品」の部門にはApple WatchApple TViPodアクセサリー類の販売額が合算されています。この部門の売上高が28.7億ドルとなり、前年同期比で30%以上の成長を見せています。Apple WatchApple TVがそれほど目覚ましい売上拡大を達成しているという観測はなく、やはり昨年12月に発売となったAirPodsの影響が大きいと推測されます。

AirPodsはクックCEOも圧倒的な成功(runaway success)と表現するなど、かなり好調のようです。今でも店舗に入荷すればOnline Store経由の取り置き注文5分ほどで完売する状態です。どのくらいの量が供給されているか詳細は不明ですが、「その他製品」部門の成長を支えていることは確実です。

サービス部門も成長継続

その他製品」の次に高い成長力を維持しているのが「サービス」部門です。この部門は音楽、動画コンテンツ、アプリの配信、Apple MusicやiCloudの有料サービス、Apple Payのライセンス料などで構成されており、ここ最近ずっと成長を続けている部門です。特にApple Musicはここ1年で急成長したサービスでもあり、この部門の成長を助ける存在になっています。

またApple Payも利用可能国が拡大しており、一度の決済につきAppleが一定の手数料を徴収していることを考えると、これも将来的にはAppleの業績を支える安定的な収益源となりそうでうす。主要製品の販売、売上高が今ひとつ伸びないAppleの業績を支えているのがサービス部門とその他製品部門というのは時代の変化を示唆するものなのかもしれません。