Apple Watchの累計販売数は3,000万本と推計 日本ではどのくらい売れてるのか?

Appleが発表した2017年4-6月期の決算を受けて、調査会社がApple Watchの販売台数を推計しています(Apple Watch Has Now Surpassed Estimated 30 Million Shipments Since Launching in 2015)。この調査によると2017年4-6月期のApple Watchの販売数は前年比で56%も拡大し、さらに発売から約2年で3,000万本を販売したと推計しています。

Apple Watchは普及期に入ったか?

2年前、Apple Watchの発売前にティム・クックCEOは「販売はスロースタートになる」と述べていました。iPodの販売数推移のようなイメージだとも言われ、発売直後から強い需要のある商品ではないと認識していたようです。ただ現在のApple Watchの販売ペースは既にiPodのペースを超えており、当初の想定よりも順調な販売推移をたどっているのかもしれません。

iPodの販売推移(CNETより)

とは言え、iPodは発売から2年半後から爆発的にヒットして販売台数を伸ばします。2007年から2009年頃は1四半期に1,000万台以上(12月期は2,000万台超)を販売するようになり、最終的に累計で4億台以上を販売する商品になりました。Apple WatchがiPodのように世界中のユーザーに受け入れられるようになるには、爆発的なヒットを生み出す何かが必要になるのは間違いなさそうです。

日本でのApple Watch販売台数は?

AppleはApple Watchの販売台数や地域別の売り上げなどを公表しません。そのため全ては推計になるのですが、おおよそAppleの売上高の8%が日本での売り上げであることを考えると、Apple Watchも250万本くらいが日本で販売されたと考えられます。2年で250万という数字はちょうど家庭用ゲーム機「PS4」の国内販売数と同等です。これを多いと見るか、少ないと見るかは意見が分かれそうですが僕個人としては頑張っている数字だと思います。

また昨年の10月からApple Watch Series 2日本のApple Payが使えるようになり、かなり便利になっています。Apple Watch内のSuicaで電車の改札を通過でき、バスやタクシーの料金決済にも使えます。それだけでなく全国の数万箇所の小売店、飲食店での決済が可能であり、ポケットから財布やiPhoneを出さなくても料金を支払えるようになっています。これは今までにない体験です。この体験が一般的になれば日本でももっとApple Watchが売れると思います。