今日はKDDIの田中社長のインタビュー記事がたくさんのメディアに掲載され、色々話題を振りまいています。その中で一つ気になった質疑応答が
田中氏 LTEのローンチを1年遅らせて800MHz帯に集中してきました。2GHz帯はダメだと言われたけど、2GHz帯も(実人口カバー率が)84%ほどには改善しているので。ネットワークはうまくできたかなと思っています。(IT media)
という部分。実人口カバー率の誤記問題やパケ詰まり問題で大いに責められた2GHz帯のLTE(auのiPhone 5では2GHz帯しか使えない)も、ようやくある程度の品質水準に達したということでしょう。カバー率だけでは品質は語れないかもしれませんが、少なくとも一年前の63%に比べて21ポイントの拡大を達成したことになります。
これを面積で考えると、おおよその計算ですが、実人口カバー率63%を達成するために必要なカバー面積は(10,430平方キロメートル)、84%なら(24,374平方キロメートル)となります。要するに一年で面積で言えば2.4倍となり、かなり拡大したと言っていいでしょう。(参考:無線にゃん「実人口カバー率と面積カバー率をちゃんと調べてみる」)
auのLTE整備最新情報より作成 |
2GHz帯はKDDIが持つ周波数で唯一下り最大150Mbpsの超高速LTEサービスを展開できる周波数帯です。なので今後もサービスエリアの拡大は続いていくでしょう。今のペースが続くとすれば、一年後には実人口カバー率90%程度(現在のソフトバンクのLTEより少し狭いくらい)までに拡大するのではないでしょうか。84%に満足することなく、拡大が続くことを期待します。