Face IDを導入したiPhone XはTouch IDを搭載していた機種からApple PayやApp Storeなどでの認証プロセスが多少変更になっています。ユーザーが知らない間にFace IDが顔を認識して、支払いやダウンロードが始まることを防ぐため、決済（認証）前に旧機種にはなかった「電源ボタンのダブルクリック」という手順が追加されています。ただ、これは慣れない（そして面倒）のであまり評判はよくありません。
UI上の問題もあった
iPhone XでApple Payを利用する場合、またはApp Storeでアプリをダウンロードする場合、画面の下部に認証に関する表示が出て、電源ボタンの横にダブルクリックを促す表示が出ます。この時に電源ボタンをダブルクリックすることで顔認証が始まり、決済やダウンロードの処理へと移ります。ただ画面の下に注目している時、電源ボタン横の表示になかなか目が向かず、なぜダウンロード（決済処理）が始まらないのか、不思議に思うことも多々あります。
この不便さがiOS 11.3では少し改善されるようです。アメリカのネットメディアに寄せられたベータ版iOS 11.3の情報によると、一番上の写真のように下の部分にダブルクリックを促す表示が出るようです。これでダブルクリックが必要なことを忘れなくて済みます。分かりにくさは少しだけ解消すると言っていいかもしれません。
本当はダブルクリックもいらない
ただiPhone Xで追加されたダブルクリックは面倒です。せっかくiPhone XはTrue Depthカメラで顔の筋肉を細かく捕捉できる機能がついてるのに、これを活かさない手はありません。例えばFace IDによる顔認証後にウィンクをする、両目を閉じる、口角を上げる、眉をひそめる、など事前に決めておいた表情をすることでダブルクリックを省略できないのでしょうか。
iOS 11.3での改善は小さな一歩（本当に小さいですが）として、今後もFace IDと認証プロセスの改善は継続して欲しいと思っています。