Appleは2月9日にアメリカ、イギリス、オーストラリアで同社最初となるスマートスピーカー「HomePod」を発売します。ただ売れ行きはスローペースなようで、2月4日時点でも初回出荷分は売れ残っています。このスローな売れ行きを反映してか、Appleの従業員は今後2ヶ月間、HomePodを50%OFFで購入できるようになったと報じられています。
売れ行き好調なら割引はない
Appleは新製品の良さを実際に使った上で理解してもらうため、 従業員に対して新製品の割引販売を行うことがあります。報道では初代Apple Watchも従業員は20%OFFで購入できたようです。今では人気商品となったApple Watchも、思い返せば初代Apple Watchも予約はすぐに埋まったのですが、それ以降の売れ行きはスロースタートって感じでした。
HomePodにしろApple Watchにしろ、商品の在庫が豊富にあるから(あったから)従業員割引が実施できるのは間違いありません。HomePodの売れ行きはiPhoneの新モデルのように数週間待ち、数ヶ月待ちとはならないのは確実です。HomePodの成否はここからどうやって販売スピード(普及台数)を上げていくかにかかっています。
Apple Watchはようやく成功
同じく従業員割引の対象となったApple Watchは2017年後半(Apple Watch Series 3発売以降)になって、ようやく販売スピードが上がってきた模様です。当初からApple Watchはそれほどすぐに売れるようになる製品ではないとクックCEOも明言していましたが、Apple Watchの着実な機能、性能向上が功を奏しつつあります。
Apple Watchは「エクササイズ管理」、「健康管理」という使い方が確立しつつあり、この方向性への注力が販売速度の向上に好影響を及ぼしているようです。HomePodも今後、様々な使い方が提案されると思われますが、その中からHomePodにしかできない何かを見つけることができれば、一気に販売スピードが上がっていくのかもしれません。