KDDI 年内に「VoLTE」と「LTE-Advanced」開始へ iPhone6は対応するか?

KDDIの田中社長が朝日新聞のインタビューに答えています(インタビュー記事:全文閲覧は会員登録が必要)。その中でLTEを利用した音声通話サービス(VoLTE)の年内開始と、さらなる高速通信可能なLTE-Advancedの開始予定が明言されています。またVoLTEでは音声通話定額サービス(料金プラン)も開始するとしています。

asahi.comインタビュー記事より

これまでKDDIはVoLTEサービスの開始時期を明言していなかったのですが、一応「年内」という時期が出てきました。年内と言っていることから年後半と考えるのが妥当でしょう。それまでにはLTEの実人口カバー率は現時点(99.0%)より拡大しており、純粋なVoLTEも可能な環境は整っていそうです。

そして、ここで気になるのがiPhone 6のVoLTE対応です。KDDIとしてはできるだけ早く3Gでの通話サービスをVoLTEへと移行したいと考えているようです。いくらAndroidスマートフォンがVoLTEに対応しても、一番売れるiPhoneが対応しなければいつまでたっても移行が進みません。アメリカのVerizonもVoLTEへの移行を急いでいると報道されているため、両社がAppleにねじ込む形でiPhone 6がVoLTE対応となっていてもおかしくはありません。

VoLTE対応iPhone発売と同時に通話定額を含む料金プランが発表されれば、携帯電話市場は新たな競争時代に突入する可能性があります。そのような競争時代の到来には大いに期待したところです。

ただLTE-Advancedが次期iPhoneに対応する可能性は低そうです。対応するにはアンテナ部分の大幅な変更が必要であり、さらにはバッテリーの消費量などにも影響するでしょう。そうなると端末全ての部分で見直しが必須となり、LTE-Advancedスタートから短期間で小さなiPhoneに搭載するのは難しいと予想します。