macOS版のTwitterアプリ配信停止 これは何を意味するのか?

TwitterがMac向けTwitterアプリの配信を突然停止しました。既にApp Storeに同社が公開していたTwitterアプリはありません。しばらくすると既にダウンロードされたアプリのサポートも終了すると案内しています。これは一体何を意味するのでしょうか。

iOSアプリとmacOSアプリの統合を視野に?

噂の段階ですが、今年にもiOSアプリmacOS上でも作動するようになるとの情報があります。どのような形でMac上でアプリが動くのかは不明ですが、これをmacOSアプリとiOSアプリの統合と表現するメディアもあり、今回のTwitterのmacOSアプリの配信停止をこの統合の下準備とする見方もあります。

しかしこの見方には少し不自然な部分もあります。もしTwitterが統合アプリを出すなら、わざわざ今の段階でMacアプリのサポートまで終了する必要はありません。またMac向けのTwitterアプリは長年アップデートもされずに放置されており、それを今になって半年以上先の統合に向けて準備を始めるというのも不思議な話です。

広告非表示だから?

macOS向けのTwitterアプリは長年アップデートされていない影響からか、iOSアプリやWebブラウザ版のTwitterに表示される広告が表示されません。広告が表示されなければTwitter側は収入を得ることができず、サービスの運営もままなりません。macOS向けのTwitterアプリを広告表示対応にアップデートする手もあったかもしれませんが、そこまでこのアプリのユーザーは多くなかったのかもしれません。

同じようにApple Watch向けのTwitterアプリも広告が表示されないアプリでしたが、あっさりサポートが終了しています。Apple Watch向けアプリもあまり有効に使っているユーザーが多かったとは思えず、Twitterは機能向上のためにアップデートを続けていくよりもサポート終了の道を選んだと思われます。

今回のmacOS向けのTwitterアプリのサポート終了は、単にアプリの利用ユーザー数代替手段サポート継続のための費用を天秤にかけて出された結論だと考えます。