Spotify「オリジナルスピーカー製造・販売」のための人材を募集

AppleのHomePodに強力なライバルが出現しそうです。HomePodは音楽に軸足を置いたスマートスピーカーとしてGoogle HomeやAmazon Echoと差別化を図り、直接的な競合関係になるのを避けています。しかしSpotifyがオリジナルスピーカーの製造・販売を模索しており、近い将来HomePodに対抗しうる強力なライバルが登場するかもしれません。

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この求人はSpotifyがオリジナルスピーカーの製造・販売を計画していると解されています。同社のオリジナルスピーカーは当然音楽鑑賞に特化するはずで、AppleのHomePodと正面からぶつかる製品になるでしょう。音質、価格、操作性などで優位に立てるなら、Spotifyを主に使っているユーザーはこのオリジナルスピーカーに流れていくかもしれません。HomePodに油断できないライバルが現れそうです。

HomePodでSpotifyは不便

Spotifyはアメリカでは近い将来Apple Musicに加入者数で抜かれると予測されていますが、それでも世界的に見るとまだまだ月額定額制の音楽配信サービスでトップを走る存在です。しかしそのSpotifyが配信する音楽をHomePodで聴くにはAirPlayを使う必要があり、非常に面倒(不便)です。HomePodのSiriに「Spotifyでプレイリストxxをかけて」とお願いしても何もしてくれません。

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音楽配信サービスでSpotifyを主に使うユーザーの多くは、ここに不便さを感じることになるでしょう。そうしたユーザーをSpotifyオリジナルのスピーカーが吸い上げていくとすれば、このスピーカーは一定の支持を得られる可能性はありそうです。スマートスピーカーで家電の操作をする人はまだ少数です。案外、音楽サービスの使いやすさがスマートスピーカー市場の勝敗を決めるのかもしれません。

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