Appleは今年、MacBook AirやiPad(もしかしたらiPad mini 5)、iPhone Xの低価格モデルを発売すると報じられています。それぞれ意味のある低価格モデルなのですが、少し理解し難いのがHomePodも秋にも低価格モデルが出ると報じられていることです。
高音質だからHomePodに価値がある
HomePodに使用されている部品は販売価格の割には高価なものが多く、HomePodの利益率は他社のスマートスピーカーよりも低くなっています。そのためAppleはHomePodの音質や機能で妥協せず、かと言ってそれほど価格を上げることなく販売している(要するに既に安く販売している)ことになります。このHomePodに廉価版が登場するとすれば、音質や機能を犠牲にしなくてはいけません。
しかしHomePodの最大の特徴は音質であり、ここを妥協すると他社のスマートスピーカーとの競争に負けてしまうでしょう。価格を下げて性能を下げる選択肢は現在のHomePodにはないと考えます。廉価版が出るとすれば型落ちモデルの販売か、HomePodの用途が多様化してきた際に特定の用途に限定した機種を出すケースになるでしょう。現時点でHomePodはApple Music以外での用途は弱い感じです。
確かに複数台購入するなら高い
HomePodには今年後半のソフトウェアアップデートでマルチルーム機能やステレオ機能が搭載されます。この機能を使うならHomePodが2台以上必要であり、初期費用が高くなってしまいます。そのため廉価版のHomePodが発売されるという噂にも繋がっているのですが、確かに1台349ドルもするので2台、3台と購入するのは難しいです。
できれば今のモデルを値下げする方向に進んでもらいたいところですが、Appleも簡単には価格を引き下げることはないでしょう。現実的なところで、HomePodが安くなるとすれば、次モデルが出た時、型落ちモデルが安く販売される感じになるのではないでしょうか。