iOS 12はiPhone 5sもサポート iOS 11対応機種は全てにインストール可能

日本時間5日未明にAppleが開催したWWDCの基調講演では予想通りiOS 12、watchOS 5、tvOS 12、macOS 10.14(Mojave)が発表されました。発表内容から当初予想されていたように、新機能を搭載するというよりも従来機能を作り込むような更新になることがわかりましたが、一方で安定性とスピードの向上が図られているようで、これまでなら最新OSをインストールできないような古い機種にもiOS 12は対応します。

iPhone 5s、iPad mini 2、iPad Air

Appleはこれまで発売されてから時間が経ち、最新機能に性能が追いつかない古い機種は順次iOSのサポート外として来ました。昨年発表されたiOS 11ではiPhone 5、iPhone 5c、iPad(第4世代)がサポートから外れ、iOS 12でも同様の傾向になると予想されていました。しかし今年に入って、AppleはiOS 12安定性と速度向上を目指すと噂(この噂は本当でした)が流れ、iPhone 5sでiOS 12がテストされている痕跡も発見されていました。

昨年来、古くなったiPhone(劣化したバッテリーを搭載したiPhone)のパフォーマンスをAppleがユーザーに無断で、意図的に低下させていた問題が大きく注目を集めました。この問題に対応するため、Appleはバッテリー交換費用を値下げするなどで多くの費用を支払ったと考えられます。しかし費用以上に大きな代償はAppleのブランドイメージを傷つけたことであり、iOS 12で古いiPhoneでも快適に最新のiOSが使えるとアピールすることで、イメージの回復を図ろうとしているのかもしれません。

iOS 12の注目機能は

未明の基調講演で発表されたiOS 12比較的地味なアップデートとなっています。アニ文字が進化し、Siriをカスタマイズできるようになり、通知がアプリごとにまとまり、FaceTimeで最大32人のグループトークが可能になりました。確かにどれも重要なアップデートですが、大きな変化というよりも既存アプリのバージョンアップというところでしょうか。

ただSiriのショートカット機能は便利そうです。ショートカットとして登録しておくと、Siriに一言話しかけるだけで、登録されたタスクを全てこなしてくれる機能であり、将来的にIFTTTのような使い方ができるようになるのかもしれません。工夫次第でSiriの役割が大きく広がる、いい機能だと思います。WWDCの基調講演では様々な機能が発表されましたが、その中でSiriショートカットが一番目を引くものでした