iOS 12は注目すべき斬新な新機能というのはあまりないのですが、地味ではあるものの痒い所に手が届くという変更点がいくつかあります。その一つがiPhone XとiPadとの操作ジェスチャーの統一でしょう。
コントロールセンターの開き方
現在のiOS 11.4でiPadでコントロールセンターを開く場合、画面を下から上へトスワイプし、Dockを出した後にさらに続けて上へとスワイプする必要があります。一方でiPhone Xの場合は画面の右上を上から下へとスワイプするだけでコントロールセンターを開くことができます。この両者の操作ジェスチャーの違いはiPadとiPhoen Xを併用している場合の混乱の原因になります。これが統一されればiPadを使っている時のストレスが減るのは確実です。
上の動画でもiOS 12ではiPadでのコントロールセンターの呼び出しとアプリ切り替え(使用履歴の表示)、アプリ使用中からホーム画面への移動の操作がiPhone Xと統一されていることがわかります。このジェスチャーの変更で、Touch ID利用時などを除けば、iPadのホームボタンの使用頻度はかなり減ると予想されます。
ホームボタン廃止への布石?
この変更は今年の年末とも言われるiPad ProへのFace ID搭載(ホームボタン廃止)への布石とも報じられました。確かにジェスチャーの変更でホームボタンの利用頻度はかなり下がるはずで、iPadを使う上でFace IDがあればiPhone Xと同様にホームボタンは不要になります。Face IDにも慣れてきたので、iPadへの搭載にも期待したいと思います。
またiPadにFace IDを搭載するなら、画面が縦でも横でも顔を認証できるようにする必要があります。縦・横でのFace IDはiPhone Xにも採用されて欲しい機能なので、iPhoneのFace IDが進化するという意味でも年末と噂されるiPad Pro(Face ID搭載)には今から期待しています。