Appleはマップアプリの検索、ルート案内がシステム障害のため一時使えなくなっていたものの、現在は復旧して問題なく使えることを公表しています。障害発生時間が日本では夜から深夜だったので大きな影響はなかったようですが、全てのユーザーが影響を受けたとされ、海外のユーザーは不便を強いられたようです。(Apple Maps has been down for hours, users unable to search for places or get directions)
ルート検索、地図検索ができず
今回のマップアプリの障害では地図内の地名や店名などを検索する機能、ルート案内機能が使えなくなりました。これらはGoogle Mapなどでも代替できるので今すぐに多大な不便が生じるというものではありません。またすでに復旧しているため、それほど深刻な問題と捉える必要はないかもしれません。
しかし今後、AppleはCarPlay対応車種を増やしているだけでなく、自動運転分野への参入も目論んでいます。もしナビゲーション中に、自動運転中にマップアプリに障害が発生してしまったらと思うと、少し不安は残ります。また重大な事故に繋がる懸念だけではありません。マップアプリは人々の生活の中に入り込んでおり、またiPhoneの様々な機能と結びついていて、それが障害によって使えなくなるとすれば、ユーザーは多大な不便を強いられるという懸念も出てきます。
安定性の維持は必須
Appleは年に数回、何らかのサービスが使えなくなるシステム障害を起こします。長時間、多くの人が影響を受ける障害が少ないので大きな話題にはならないのですが、今回のマップアプリのように多くの人が利用するアプリが数時間にわたって使用できないなんてことがこれから頻発するようだと、Appleのブランドイメージにも傷がつくことになるでしょう。
SiriやiCloudなどAppleのシステムに依存したサービスを使うユーザーはどんどん増えています。それらが頻繁にダウンするようになると人々の心はAppleから離れていくでしょう。システムの安定性維持はAppleにとって非常に重要な事柄になっています(もちろんApple以外の企業にとっても)。