iPhone 7 Plusから使えるようになった背景をぼかして人物にフォーカスする「ポートレートモード」がiOS 12で一気に進化するようです。iOS 12のポートレートモードはこれまで以上に細部まで被写体と背景を認識して、ボカす部分、ボカさない部分を区別するようです。
細かい部分は苦手
これまでのポートレートモードは人物を撮影する際には、背景の部分がボケるように調整されています。しかしよく見ると髪の毛や衣類の細かい線の部分はボケてしまって背景と同化しています。擬似的にボケを再現しているので、正確に背景と被写体を区別するのはかなり難しいようです。
しかしこの精度がiOS 12で大幅にアップするようです。iOS 12のベータ版をインストールしたユーザーが従来のポートレートモードとiOS 12のポートレートモードの比較をTwitterに投稿しています。これを見ると髪の毛1本1本が被写体として認識されているようです。ここまで精度が上がれば一眼レフカメラで撮影した写真にかなり近づくと言っていいでしょう。
人物以外にも期待
ポートレートモードはその名の通り、人物を撮影した時に背景をボカす処理に特化しています。しかし花の写真や料理の写真などでもポートレートモードを使えば、それなりに雰囲気のある写真が撮れます。今後は人物以外の被写体でも自然なボケを描写できるようになればiPhoneのカメラの表現力はさらに上がるでしょう。
なおiOS 12は9月に開催されると予想されるスペシャルイベントの後、次期iPhone発売の直前にリリースされる予定です。iOS 12をインストールすれば、iPhone 7 Plus、iPhone 8 Plus、iPhone Xでも新しいポートレートモードを楽しめるようになります。